「健康寿命」という言葉をご存じですか?健康寿命は、介護や支援を必要とせずに健康に過ごす期間のことです。平均寿命は男性が81.4歳、女性が87.4歳となっています。健康寿命は、男性が70.42歳、女性が73.62歳となっており、平均寿命と健康寿命の差は男性で約9年、女性で約13年です。
この健康寿命に大きく関係しているのが「口腔機能」。食べる、話す、飲み込むといったお口の機能は全身の健康につながるのです。口腔機能の衰えを「オーラルフレイル」といい老化によって噛む機能や飲み込む機能の低下を招き、食事量が減少して体力が低下します。
ココナッツ歯科では、歯の健康を通して全身の健康状態が長く続くことが大切だと考え、患者様のためになる歯科医療を提供しています。
高齢になると歯がない人が多くなります。平成28年に行われた歯科疾患実態調査では、75歳以上における一人当たりの歯の数が、約半数が失われている結果がでています。また、歯の本数と認知症の関係の研究では、歯の本数が少ないと認知症になりやすいことがわかっています。
これは噛むことで、歯から脳への刺激が伝わることで脳が活性化されると考えられています。遺伝子操作でアルツハイマー型認知症を発症させたマウスを使用した研究では、歯を抜いたマウスと歯を残したマウスに分けて比較研究したところ、歯を抜いたマウスの学習能力や記憶力が著しく低下した研究結果が報告されています。
このように歯と認知症は深く関わっており、歯がない状態は全身の健康にも悪影響を及ぼすと考えられています。
歯周病予備軍を含めると、日本人の成人の約80%が感染しているにも関わらず、症状がないことがほとんどです。歯周病は感染症なので、症状がなくてもすでに歯周病菌に侵されており、歯周病の症状が出た頃には歯を失うリスクがかなり高まっています。
歯を失うことになれば、歯の代わりに入れ歯やインプラントを入れることになります。
ココナッツ歯科では「お口の中の健康を維持」するために、3ヶ月に1回の定期検診の受診をおすすめしています。定期的に検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見や早期治療をすることが可能です。
定期的な検診では、予防のプロである歯科衛生士が、お口の中の状態の確認、クリーニング、予防処置、歯磨き指導、生活習慣の指導を行います。当医院では患者様とのコミュニケーションを大切にし、患者様の歯と健康を守る予防のパートナーとして対応いたします。
天然の歯を多く、長く残すためには健康な歯を維持し続けることが大切です。歯は一度削ったり、抜いたりすると元には戻りません。歯を補う治療で歯の機能は回復しますが、天然の歯に勝るものはありません。
また、一度でも削って治療した歯は、天然の歯よりもろくなってしまうので、虫歯が再発しやすくなり再度治療が必要になる場合があります。健康な歯を維持するためにも、定期的な検診は大切なのです。
定期的な検診は費用がかかりますが、長期的に見ると経済的な負担が軽減します。
虫歯や歯周病に罹患して進行してしまった場合は、どの治療も長い時間と定期検診以上の費用がかかります。定期的な検診で早期発見、早期治療を行うことで、経済的な負担を抑えることができます。
歯磨きは、虫歯や歯周病を予防するための基本的な方法。しかし、毎日の歯ブラシだけでは歯と歯ぐきの間や歯と歯の間は磨けません。また、毎日歯磨きをしていても、正しい歯磨きの方法を行っていなければ、磨いていないのと同じになります。「磨いている」のと「磨けている」とでは大きく違ってくるのです。
専門的なクリーニングでは、歯磨きでは落としきれない汚れ(バイオフィルム)をしっかり除去して、患者様一人ひとりにあった正しい歯磨きの指導をお伝えしています。